東京には高尾山や御岳山をはじめとする沢山の山があります。
こんな時代だから、せっかくなら山を歩いてみたい、散歩から一歩レベルアップして登山やトレッキングを始めたい。
だけど何を準備したらいいの?登るための知識や情報も欲しい。コロナ禍でそんな方も増え始めています。
私もはじめはわからないことだらけでした。
ちなみに私は登山歴3年の低山ハイカーです。
月に2,3回山に登りますが、一気に道具を揃えたり、勉強するのは大変。必要なものから少しずつ揃えて知っていけたらいいですよね。
この記事では、まず初心者の山登りで最初に揃えるべきもの、知っておくべきことをお伝えします。
山に行く準備をしよう
登山には体力が必要ですが、装備も必要です。
登山ウェアや道具は最近は機能性だけでなくファッション性にも優れていますよ。
自分にピッタリの山道具を見つけて登山に出かけましょう。
山登りの服装は重ね着が基本!
登山ウェアはスポーツウェアや登山専門店で探すのもいいですが、ユニクロやワークマンで探すと比較的安価にいい服が見つかることもあります。
そんな登山ウェアですが、レイヤリングという重ね着がマスト。基本は三層です。
シチュエーションによってレイヤリングも変わりますが、低山ハイクの時はこの様なレイヤリングがオススメ。
ベースレイヤー
要は肌着です。綿ではない速乾性の素材がオススメです。
私はスポーツ用のTシャツやロンTで済ますこともあります。
ミドルレイヤー
動き易く保温効果もあり、ベースレイヤーで吸った汗を外に逃がしてくれるもの。
フリースや山シャツなどがここです。
アウターレイヤー
外から身を守り、一番外側に着るのがアウターレイヤー。
パーカー、防水性の高いレインウェアをアウターとして持っていくこともあります。
ちなみに、雨が降った時のためにレインウェアは必携です。
分厚い服1枚じゃなくて汗を早く蒸発させてくれる服を重ね着して調整しよう!
雨風凌げるジャケットも用意しておこう!ということです。
標高差がある山に登る時は、麓と山頂で温度が違うので、レイヤリングの大切さを身に染みて感じます。
また、遭難時の見つかりやすさやスズメバチに襲われる可能性を考えると、真っ黒は避けましょう。
ザック
登山ではリュックではなくザックと言われます。
登山用のザックは各登山用品メーカーが出していて、種類が本当に沢山あります。
だからこそ、実際に背負って見てフィットしているか選んで欲しいです。
男女によって背中のサイズも違うので、性別でデザインが分かれていることも多いです。
サイズが合わないと、登山中に背中や腰にザックがあたって痛いということにもなりかねませんので注意。日帰りなら20~30Lのザックを選びましょう。
チェストストラップとウエストベルトがついているものだと安定感抜群です。
シューズ
登山靴は山歩きに絶対に必要なもの。
街を歩く用のスニーカーでもいいのではと思う方もいるかもしれません。
しかし、山でスニーカーは滑り易く、また足首がホールドされないので危険です。
初心者ならばまずはミドルカットのトレッキングシューズをゲット。
実際に自分に合っているか履いて試してみるのが大切です。
登山専門店の店員さんは実際に山に登られる方も多いので、質問しちゃいましょう。
山登りに必要な持ち物
登山に必要な持ち物をザックリご紹介。
レベルアップして自分の登山スタイルがわかってきたら、自分でカスタマイズしていきましょう。
- 登山用地図
地図ないし地図アプリをダウンロードしておくといいです。
ルートが不安な人は出発前に地図だけじゃなく、同じルートで山を登った人のブログを見たり、登山メディアで調べるのがオススメ。 - ビニール袋
持って来たゴミは持って帰る。
ゴミを入れて持って帰る用のゴミ袋を用意しましょう。 - 行動食
登山中な、平坦な場所を歩くよりカロリーを消費するので、食べやすくエネルギーになる食べ物を持っておきましょう。私はチョコレートや羊羹、梅干しがオススメです。 - ウェットティッシュ
トイレに手を洗う水道がない時もあるのであると便利です。 - タオルor手拭い
汗を拭くためなどいろいろ使えます。
手拭いは畳み方次第で、怪我の応急処置にも使えるし、綿なのに速乾性があり便利です。 - ザックカバー
雨の時にザックの中の荷物が濡れないように。
ザックとセットでついてくることもあります。 - 水筒(飲み物)
山で購入すると割高なので、持って行くのがベスト。 - 腕時計
ぶつかっても壊れにくいものにしましょう。 - モバイルバッテリー
カメラやスマホ、ヘッドライトの充電用にあると便利です。
ヘッドライトが電池式の場合は予備電池もあると安心。 - 虫除けスプレー
虫が苦手な方は必携のアイテム。
ヒルが出る地域にはヒル避けのスプレーを。 - 筆記用具
登山届けを書く際にあると便利です。
万が一遭難したときのために登山口にポストが設置されていることが多いので、登山届けは必ず提出しましょう。 - ヘッドライト
夕方や早朝の登山の時に。
暗いトンネルを歩くときや、電気のないトイレを使用するときにあると嬉しい。 - 熊鈴
熊に人間の存在を知ってもらうために、必ず着けましょう。笛もあると便利。
熊避け用に熊撃退スプレーもあります。
もし、熊に出会ってしまったら背中をみせて走る、エサをやったり写真を撮る等はNG。 - 帽子
日焼け対策や落石対策に被ろう。冬は耳まで覆う暖かいものを。 - 小銭
トイレがチップ制だったり、茶屋は電子マネーが使えず現金のみのところがあるのでお金を用意しよう。
他にも保険証のコピー、常備薬、日焼け止めなどあるとベストです。
準備して、それらをザックに詰めていくのも楽しい作業と言えますね。
いざ山に登ってみよう
では、装備ができたら山に登ってみましょう。知識は経験を積んで行くうちに増えていきます。
感覚も備わって行くでしょう。スキルアップの為に本を購入したり、サークルや登山ショップ開催の講習への参加も手です。
朝早めの出発がベスト
時間に余裕を持って日没前に下山できるように計画を立てましょう。また、都内の山は近年、登山客が多いので最初のケーブルカーに並んだりと意外と時間がかかります。
そのために朝早めからの行動がオススメ。
登山が早く終わったら、立ち寄り温泉に行ったりランチやお茶も出来て楽しさ倍増です。
山での歩き方について
街の平坦な道とデコボコの登山道では歩き方も違ってきます。山歩きでは、日常生活で歩くよりもゆっくり小さい歩幅で大丈夫。
汗をかかないように一定の早さで歩けるとベストです。初心者のうちは、登山の先輩に前を歩いてもらってペースを掴んでみましょう。
登りと下りの違い
登りは姿勢よく背中を真っ直ぐさせ、膝を上げて登っていきましょう。足裏全体で着地すると足の筋肉を疲れさせません。下りは、大きな段差がある時は、まずしゃがんで腰を落としてから降りてください。
後ろ足重心で歩いていきましょう。
あいさつをしよう
すれ違う人にこんにちはのあいさつをしよう。
あいさつが必要なのは、顔を見知っておけばいざというときにお互い助けあえるから。
山という普段とは違った場所では何が起こるかわからないものです。
混雑しているときや疲れている方にはあいさつをしないこともあります。
ソロ登山
慣れるまでは複数人登山がオススメですが、ソロにはソロの良さがあります。
ペース配分もコースも自由に好きに出来るのがいい。しかし、全部1人でする必要あるのがあるので、山歩きに慣れてきたらトライしてみましょう。
お散歩から一歩踏み出して楽しい山登りを
不慣れだと持ち物や気をつけることが沢山あって、とまどってしまうこともあるかもしれません。
私もHowto本とにらめっこしたり、登山用品店で店員さんに話を聞きながら、これでいいんだろうかといつも悩みます。
悩む時間も結局は楽しいですし、用意できるものから準備してどんどんレベルアップしていくのもワクワク楽しい時間ですよ。
何回も山に行けば、自分の必要な装備も自ずとわかってくるはず。
山歩きはじめてみましょう!