京王線つつじヶ丘駅から徒歩3分の住宅街にこじんまりと佇む焙煎珈琲豆専門店【PaoCoffee】からはいつも珈琲の良い香りが漂います。
あまりに珈琲の良い香りがするのでそのまま導かれるように入店したのが半年ほど前。
自宅で淹れて飲んだ時の、あの感動は今でも覚えています。
思わず目を閉じて堪能してしまうほど芳醇な香り。そして雑味を一切感じないコクのある深い味わい。
私は珈琲を追い求めて世界を旅するほど珈琲が大好きなのですが、久しぶりに笑みがこぼれるほど美味しい珈琲に出会いました。
実はこのPaoCoffee、町の小さな珈琲豆屋さんかと思いきや、知る人ぞ知る隠れた名店なのです。
家族で営む自家焙煎珈琲豆専門店 PaoCoffee
パオコーヒーは1985年に創業して以来35年間、ずっとつつじヶ丘に店舗を構えています。
ちなみに名前の由来はモンゴルの移動式住居(パオ)からきていて、「パオのように小さな家」という意味でつけたそうです。その名前の通り、ちょこんとした可愛らしいお店で、扉を開けると経営する家族のみなさんが素敵な笑顔で出迎えてくれます。
常時30種類ほどのの厳選された珈琲豆がある
ストレート(定番)の豆、定番の豆をブレンドした豆や、焙煎具合をかえた豆、季節限定や数量限定の特別な豆など常時30種類前後が並びます。
夏のオススメはこの時期限定のアイスコーヒーブレンド(200g540円)と定番のイタリアンブレンド(200g565円)だそうです。
珈琲豆だけじゃなく珈琲器具やお菓子も
PaoCoffeeの店内には所狭しと様々な珈琲器具が置いてあります。
かなりの種類がありますがどれもこだわりの器具で、流行りのメーカーのものと老舗メーカーのものをバランスよく選んで置いているそうです。
さらには珈琲によく合うお菓子まで。
家に何も無くても、ここに来れば珈琲に必要なものはなんでも揃います。器具を選ぶ相談にも親身に乗ってくれるので珈琲初心者でも安心です。
実は全国各地にファンを持つ超人気店
店内にはいつも沢山の小包が積んであるので不思議に思って尋ねてみると、ネット注文された珈琲豆だと教えてくださいました。
実はPaoCoffeeは店舗購入よりネット注文がはるかに多く、その量はなんと1日100kgにも及ぶそうなんです!
件数で言うと、多い時は1日200件以上の注文が入る超人気店だったのです。
町の小さな珈琲豆屋さんかと思いきや、全国にファンを持つ有名店でした。
ちなみにPaoCoffeeの商品が購入できる公式サイトはこちら。
コーヒー好きを虜にする3つの秘密
はじめにも書きましたが、PaoCoffeeはとにかく美味しい。
その秘密は、最初から最後まで家族で作るからこそできる細かな気配りと手間です。
アロマシール
上の写真にある白い部分がアロマシールになっています。
焙煎したての新鮮な珈琲豆はガスが出て珈琲を入れた袋が膨らむので、出たガスが袋にたまらず外に出るような作りになっています。
挽きたての新鮮な豆ならではの工夫です。
二度挽きでチャフを取り除く
チャフとは豆についている渋皮のようなもので、珈琲の渋味の原因になる部分。
このチャフを取り除くために豆を二度挽きします。
これは手間がかかる作業なので、珈琲豆専門店でもやってくれる店はかなり珍しいです。
しかし、チャフがあるのとないのとでは味が全然違います。パオコーヒーの珈琲豆はチャフが取り除かれているため渋みや雑味が無く、珈琲そのものの味をストレートに味わえます。
ブルーマウンテン賞優秀賞を受賞した本物の味
ブルーマウンテンといえば日本だけではなく、世界でも最も有名な珈琲豆のひとつです。
しかしその人気から世界中で多くの偽物が出回っているのも事実。
パオコーヒーが扱うブルーマウンテンは生産国ジャマイカの政府認定ブルーマウンテン賞の優秀賞を受賞している正真正銘の本物、かつ優良認定されたブルーマウンテンです。
本物の味を相場の半額で提供
初めてPaoCoffeeで珈琲豆を購入した時はあまりの安さに驚き、注文したグラム数を間違えたかと焦ってしまったほどでした。
もちろん豆にもよりますが、珈琲豆専門店で豆を購入すると100gでおおよそ400円〜600円程度します。それに比べると、パオコーヒーの珈琲豆は半額近くの値段です。
私が初めて飲んだのは、その中でも特に安い「つつじヶ丘ブレンド(200g 434円:取材当時)」。
驚くほど美味しくて、これをきっかけにPaoCoffeeに通うようになったほどです。
「安かろう悪かろう」という概念が吹っ飛びます。
この味なら倍の値段でも売れるだろうに、どうしてこの値段なのかを尋ねると、
- 全ての作業を家族と少しのパートさんで行うので人件費がかからないから。
- 創業当時からの社長のポリシー「美味しい豆をできるだけ安く提供する」を守っているから。
と理由を教えてくださいました。
創業当時から35年間、なるべく値上げしないようにしてきたら、今はもはや卸売価格のような値段になってしまったらしいです。
そんな話の途中で、奥様が「うちには紅茶もあるんだけどこれがまた安いのよー。」と見せてくださいました。珈琲よりさらに安く、平均的な茶葉の値段の半額ほどです。お店を構えた時につけた値段のまま一度も値上げをしていないとのこと。
理由を聞いたら「めんどくさいからそのままにしてるのよー。笑」とふわっとした笑顔で教えてくださいました。
全国レベルの超人気店ですが、その経営方針や姿勢は良い意味で「町の家族経営のお店」という感じで、なんだかホッとする空気感が漂います。
美味しいコーヒーの淹れ方と保存方法
お話をいろいろ伺っていると、ご親切に今の時期に嬉しい美味しいアイスコーヒーの淹れ方まで教えてくださいましたのでこちらで特別に紹介します!
アイスコーヒーを美味しく淹れるコツ
とにかくすぐに冷やすことが重要!
お湯でドリップしたら、とにかく急いで氷を入れて冷やしたり、外側から冷やしたりすることで美味しいアイスコーヒーになるそうです。
最近流行りの水出しならさっぱりとしたアイスコーヒーに、ドリップだと濃厚なアイスコーヒーに仕上がるので好みで選んで淹れてみてくださいとのこと。
ちなみに、パオコーヒーの豆でアイスコーヒーを淹れるなら期間限定のアイスコーヒーブレンド(200g540円)と定番のイタリアンブレンド(200g565円)がおすすめだそうです。
アイスコーヒー用のこんなドリップセットがありましたよ。
ドリップした珈琲がそのまま氷を通っていくドリップセット。これは私自身かなり興味をそそられました。これで淹れたアイスコーヒーは美味しいだろうなぁ…。
コーヒー豆の保存方法
珈琲豆(挽いたものも)は密封した状態で冷暗所に保管します。
長期保存したい場合は、同じくジップロックなどで密封して冷凍すると香りや味が長持ちするそうです。ただ、冷蔵庫の扉を開けたり閉めたりして温度が頻繁に変わるのは良くないのでなるべく冷凍庫の奥の方にしまうと良いみたいです。
素敵な家族が作る絶品本格珈琲豆で贅沢な時間を
PaoCoffeeを営む家族の皆さんは、突然お店に行き、いろいろ質問した私に対し嫌な顔をするどころかそれはもう温かく迎え入れてくださり、終始笑顔でいろいろなお話を聞かせてくださいました。
質問も家族の皆さんが代わる代わる笑顔で答えて下さって、時にはお互い目を合わせて笑ったり本当に素敵なご家族でした。珈琲に対する溢れる愛も十分に伝わりました。
こんなに素敵なご家族が心を込めて丁寧に焙煎して挽いてくれた豆はそれは美味しいだろうなと納得でした。
もともとPaoCoffeeのファンでしたが、今回お話を伺ってさらに好きになりました。
通販はもちろん、つつじヶ丘にお越しの際はぜひ、珈琲を愛する仲良し家族が笑顔で出迎えてくれるPaoCoffeeに足を運んでみてください。
店舗情報とアクセス
住所 | 〒182-0006 東京都調布市西つつじケ丘3丁目15-2 |
電話番号 | 042-488-2850 |
最寄駅 | 京王線つつじヶ丘駅 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 日曜 |
通販サイト | PaoCoffee公式サイト |